リリーフランキーさんの『東京タワー』を読み終えた。
随分前に買っていたのだが、なかなか後回しになってしまい、
そのうちドラマ化されたり映画になったりしたもんだから、
しばらく本棚で寝かせる(?ことにした。なかり寝かせたものだ。
読み終えたのが、朝4時。あまりの興奮にその後眠れなかった。
僕は、あまりリリーフランキーさんのことをよくは知らない。
でもほんの中にいたリリーさん、そしてその母・ママンキー。
どことなく自分と母親の関係に似ていることも多くて・・・、
本を読み進めるうちに、加速度的に引き込まれていく自分。
うちもどちらかと言うと、裕福というより貧乏な家庭だった。
父親は船乗りで、家に帰ってくるのは、年に1、2回くらい。
男兄弟・三人を育てるため、母親として、時には父親として、
自分の全てを子供に注いできたオカン・・・。
大学まで行かせてもらい、大学院への合格が分かった頃、
彼女(今の奥さん)の妊娠が発覚し、結局大学院は中退。
そして結婚。家族を養うため、私は働き始めた・・・。
『何のために・・・、大学まで・・・今までの苦労は・・・。』
一度だけ、母親からそう言われた事がある。
結婚後も手に職のない自分、もちろん食べていける訳がなく、
両方の親や家族・親戚にかなり迷惑をかけた・・・。
そんな自分のこれまでの事が、走馬灯のように蘇ってきた。
畑仕事が大好きな母親も、若い頃の無理がたたったのか、
病気がちになり、最近ではリュウマチをわずらっている。
でも今でもたまに畑に出ては孫たちのために野菜や果物を
作って持ってきてくれる・・・。
そんなうちのオカンも、今年63歳。
また親孝行らしきことはなに一つしてはいない。
今年のお盆にも帰れそうにもない・・・。
『東京タワー』は、今の自分に
これまでの出来事や親、家族について改めて考えさせられる
そんな作品だった。ありがとう、リリーさん。
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